「自分自身の持ってる能力を生かす」

イチローは10/3のシーズン最終戦でメジャー年間最多安打記録を262まで更新。マリナーズの成績が63勝99敗と振るわぬ中で、よくやったぁ。大リーグ新記録を達成した10/1の記者会見だろうか、興味深い記事があった。

「こちらに来て強く思ったのは、体が大きいことに、そんなに意味はない。僕は大リーグに入ってしまえば一番小さい部類です。でも、こういう記録を作ることもできた。大きさや強さに対するあこがれが大きすぎて、自分自身の可能性をつぶさないで欲しい。自分自身の持っている能力を生かせれば、可能性はすごく広がると思う」

自分にないものへ気が向かい過ぎ、自身の可能性を消しまう事はある。イチローの言葉は野球以外でも当てはまると思う。
彼の活躍や記事を見ていたら、高校時代に読んだ夏目漱石の日記を思い出した。折角なので引用しておく。

自ら得意になる勿れ(なかれ)。自ら棄る(すつる)勿れ。黙々として牛の如くせよ。孜々(しし)として鶏の如くせよ。内を虚にして大呼する勿れ。真面目に考えよ。誠実に語れ。執実に行え。汝の現今に播く種はやがて汝の収むべき未来となって現はるべし。
三好行雄編『漱石文明論集』 日記:明治三十四年三月二十一日

私もまず自分で自分を信じてあげなければ(汗。かっこいいぞ、イチロー